スタッフブログ

映画を彩る宝石たち②

こんにちは、サンコーです。

　

先日観た映画がとても素晴らしく、映画の内容もさることながらストーリーに深みを出すスパイスとして、とても有名なダイヤモンドが出てきましたのでご紹介させてください。

宝石のような珠玉の映画

「ヴィクトリア女王　最期の秘密」

　

舞台は1887年、インドを支配下に置いていたヴィクトリア女王統治のイギリス。

　

最愛の夫も親しかった従僕も亡くし、傲慢で見栄だらけの王室暮らしに嫌気がさして長年心を閉ざしていたヴィクトリア女王と、インドからやってきた青年アブドゥルの、身分や年齢を飛び越えた絆と友情を描く大作です。

　

これがもう素晴らしくて…号泣でございました。

　

偏屈で気難しい女王が心を開き、身分も違うアブドゥル（雲の上のお人すぎて目も合わせてはいけないと言われていました）に親しげに話しかけたりダンスを踊る様子が本当にチャーミングで…。

もともと史実でも女王は身分や性差、人種などを気にしない進歩的なお人柄だったそうですが、周りの上流階級の王侯貴族たちはヒヤヒヤ！

　

序盤はそんなドタバタをコメディのようにほほえましく進んでいくのですが、終盤はもう涙なしには観られませんでした。

見どころはここ！

人間模様も素晴らしいのですが、実際に女王が愛した離宮「オズボーン・ハウス」で撮影を行っているのもすごいです。

　

衣装や王宮の儀式も細部に至るまで史実を再現していて、これがまた豪華なこと！華やかでした～。

　

女王の身に着けているジュエリーもとても素敵でした。

　

女王の心情によって装いやアクセサリーが変わっていくのも見どころのひとつです♪

世界最古のダイヤモンドが登場

そんな映画の中にも登場した女王のジュエリーの一つがコ・イ・ヌールというダイヤモンド。

インドで発見された、世界最古のダイヤモンドです。

　

その大きさは105ｃｔ！グラムにすると21.6gと、相当に大きいダイヤモンドです。

　

長年インド各地の王室や有力者の間でその所有を争われていましたが、1849年当時インドを治めていた女帝ヴィクトリア女王のものとなり、現在の所有はイギリス王室にあります。

　

「輝きが気に入らなかったからリカットしなおしたのよ」と劇中で女王も言っておられましたが、もともとはこのダイヤにはムガルカットというインド式のカットが施されていました。

　

しかしムガルカットではコ・イ・ヌールの輝きを十分に引き出せていなかったため、アムステルダムから職人を呼び寄せ現在のブリリアントカットへ生まれ変わらせたという背景があるのですね。

　

そんな歴史も踏まえつつ、この映画を観るとより楽しいかもしれません。 もう一度観たくなってきました！

　

「ヴィクトリア女王　最期の秘密」、とてもおすすめです。