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12か月を彩る誕生石②

こんにちは、サンコー鑑定士です。

　

早く続きが読みたい！気になって眠れない！の声にお応えして（0件）、誕生石についての解説の後半に参りたいと思います。

　

ちなみに上半期はこちらから読めますのでお願いいたします。

　

では参ります。

7月の誕生石、ルビー

赤い宝石にもいろいろありますが、やはりルビーが別格でしょう。

　

その燃えるような赤色から連想される通り、宝石言葉も「熱情」「仁愛」「正義」など情熱的なものが多いです。

　

ミャンマー産の特に美しい赤色のものを「ピジョンブラッド」を呼ぶのは有名ですね。

　

他にも、タイ産のもっとどす黒いような赤色の「ビーフブラッド」、スリランカ産の明るい「チェリーピンク」など、一口にルビーと言っても産地や色味によって印象が大きく変わるのも特徴の一つです。

　

身に着けると肌の色に映え、女性を美しく見せることから「宝石の女王」とも呼ばれています。

　

8月の誕生石、ペリドット、サードニクス

8月の誕生石は2つ、ペリドットとサードニクスです。

　

どちらも希少性はそこまで高いものではありませんが、しとやかに輝く美しい宝石です。

　

宝石言葉は「夫婦の幸福」・「和合」。飽きの来ない優しい色合いの宝石にぴったりですね。

　

ペリドットはオリーブグリーンから明るいライムグリーンにいたる緑の色相を持つ宝石で、オイリーな光沢があり「オリビィン」と呼ばれることもあります。

サードニクスは和名を紅縞瑪瑙といいます。

　

その名の通り、紅色で縞模様のある瑪瑙の一種です。同じ色味と組成で、縞模様がないものはカーネリアンという名前に変わります。

　

瑪瑙（アゲート）の中の、平行に縞模様のあらわれるものをオニキスと呼びますが、その中でもオレンジ～紅色の層、白色の層を持つものがサードニクスです。

　

サードが「秋」を示しオレンジっぽい赤みを表し（8月の誕生石なんですけどね…笑）、

＋オニキスでサードニクスというわけです。

　

パワーストーンとして多く用いられていますね。

9月の誕生石、サファイア

9月の誕生石であるサファイア。同じ鉱物から成るルビーとは打って変わって、「慈愛」「誠実」「徳望」と落ち着いた感じのする宝石言葉が並びます。

　

しんと落ち着いて清潔感のあるブルーのサファイアは、すべてを見透かすかのように澄んだものが人気です。

　

同じコランダムという鉱物からルビーもサファイアも生まれますが、濃い赤色のものだけをルビーと呼びそれ以外のものはすべてサファイアです。

　

ですので青色以外のサファイアももちろんございます。マルチストーンのアクセサリーもとても人気です。

　

パーティーカラーのサファイアなんて言う珍しいものもございますよ。

　

10月の誕生石、オパール、トルマリン

10月の誕生石はオパールとトルマリンの2つです。

　

宝石言葉はどちらも「歓喜」・「安楽」・「忍耐」。

　

オパール

オパールは鉱物でありながら水分を多く抱えた宝石で、不均一な内部構造であることから非晶質と呼ばれる鉱物です。乾燥や高温に弱いので注意が必要です。

　

見る角度によってちらちらと色が揺れ動く、遊色効果（プレイオブカラー）と呼ばれる効果が魅力です。これはオパールだけが持つ特性なんですよ。

　

地の色によってブラックオパール（黒）、ホワイトオパール（白）、ウォーターオパール（透明）、ファイアオパール（オレンジ）などがあります。

　

ヨーロッパではオパールを身につけた女性が悲運をたどる物語の影響で「不幸をもたらす石」として敬遠された時期もありましたが、今はとても人気の石です。

　

トルマリン

熱したり、強くこすったりすると帯電することから「電気石」と呼ばれるトルマリン。

　

健康商品としてトルマリンを用いたものも多く出ていますよね。

　

それらの真偽のほどはさておき、カラーバリエーションの豊富さからも魅力の多い宝石です。

　

無色から黒色までほぼすべての色がそろっており、一つとして同じ色合いのものが出ることはありません。

　

ひとつの結晶の中に異なる色が現れることもあり、パーティーカラードトルマリンや、バイカラートルマリンと呼ばれます。

　

中心が赤色やピンク、そして外側が緑色のものはウォーターメロン（すいか）という何とも可愛らしい名前で親しまれています。

　

11月の誕生石、トパーズ、シトリン

シトリンとトパーズ、どちらも透き通った黄色が美しい宝石です。

　

シトリンは黄水晶のことですが、見た目はトパーズにとても似ています。

　

仲のいい友達同士が、長く一緒にいるうちにとても似てくるように、なのかは分かりませんがこの二つの宝石言葉は「友情」「信頼」「潔白」です。

　

シトリンという可愛らしい名前は、かんきつ類を意味するシトラスcitrusが由来となっております。

　

トパーズはその透明感と高い輝きが魅力の宝石です。

　

含まれる水酸基とフッ素の量によってOHタイプとFタイプにに大別されます。

　

OHタイプのものはインペリアル・トパーズと呼ばれ、シェリー酒色のものが最高とされています。

　

Fタイプのトパーズは、ブルーのものが美しいです。

12月の誕生石、トルコ石、ラピスラズリ、タンザナイト

長かった12か月を巡る旅もこの章で終わりです。

　

ラストを締めくくるのはすべて青い宝石、トルコ石、ラピスラズリ、タンザナイトです。

　

どれも青系なのですが、それぞれ全然違った印象を受けますね。

　

宝石言葉はすべて「成功」です。

タンザナイト

タンザナイト、という名前があまりに有名になってしまいましたが

宝石名としては「ブルー・ゾイサイト」が正しいのです。

　

産出されたタンザニアの夕暮れ時の空のように美しいブルーであったことから、かの有名な宝石商ティファニーが「タンザナイト」と命名しプロモーションをかけたことで一躍知名度の上がった宝石です。

　

変色性があり見る角度によって紫色にも見え、本当に時間とともに移り変わっていく空の色のようです。

ラピスラズリ

「群青の空の色」を意味する、満点の星空を思わせる濃いブルーが美しいラピスラズリ。

　

最も歴史の古い宝石で、エジプトのツタンカーメンの黄金マスクに描かれたあのくっきりとした目。

あれはこのラピスラズリの青色なのです。

　

日本では「瑠璃」と呼ばれ、ウルトラマリンという絵の具の顔料にもなっています。

　

ラピスラズリはラズライト（Lazurite)という鉱物が主体となっています。

トルコ石（ターコイズ）

こちらも最も古い歴史を持つ宝石のひとつです。

魔よけの力があるとされ古代より装飾品や彫刻品に用いられてきました。

　

アメリカン・インディアンたちはトルコ石を「天を司る石」と呼び親から子へと代々受け継いだそうです。

　

「トルコ」石とは言いますが、実は産地はトルコではなく、ペルシャ（イラン）産の石がトルコ経由でヨーロッパにもたらされたためにこの名前で呼ばれるようになりました。

　

産出時に褐鉄鉱や砂岩を内包し、褐色や黒のクモの巣状の模様が出ることがあります。

　

そうしたものはスパイダー・ウェブ・ターコイズと呼ばれ、このネット模様が綺麗に出ているものは欧米で人気です。

誕生石をめぐるお話でした♪

ふぅ、なかなかのボリュームになってしまいました。

　

いかがでしたでしょうか？

　

ご自分の誕生石のことはよく知っていても、それ以外の月の石のエピソードに目を向けることはなかなかないのではないでしょうか。

　

勿論、誕生月以外の宝石でも、ご自分のお好きなものを身に着けていただくのが一番なのですが…もしどなたかに贈り物をされる際に迷われたりしたら、この記事を思い出してくださると嬉しいです♪

　

サンコー鑑定士でした。